- トップページ
- 振興賞
- これまでの受賞者
- 2009年度 内藤記念科学振興賞
2009年度 内藤記念科学振興賞
内藤記念科学振興賞に、
東京大学大学院医学系研究科 教授 谷口維紹先生
内藤記念科学振興財団(理事長:内藤晴夫)は、このたび開催されました理事会において、東京大学大学院医学系研究科 教授 谷口維紹先生に「第41回(2009年度)内藤記念科学振興賞」を贈呈することを決定いたしました。
受賞者には、賞状、金メダルのほか、副賞1,000万円が贈られます。
贈呈式は、3月18日(木) 午後3時30分より、日本工業倶楽部大会堂にて行なわれます。
受賞対象研究内容及びご経歴
谷口維紹先生
受賞対象研究内容
テーマ:『サイトカインを基軸とした自然免疫系調節機構の研究』
細胞間情報伝達を担う分子群「サイトカイン」として世界に先駆けてインターフェロン遺伝子の構造を解明し、サイトカインファミリーの存在を発見した。更にインターロイキンとして初めてIL-2の構造解明に成功し、リンパ球増殖の分子基盤を確立、サイトカインの分子レベルでの研究と臨床応用への端緒を切りひらいた。自然免疫系の活性化の視点から、インターフェロン遺伝子を調節する、「ウイルス誘導型エンハンサー」並びにそれを調節するIRF転写因子ファミリーを発見した。IRFファミリーの機能解析を更に推進し、自然免疫系におけるその役割について画期的な研究を展開させ、サイトカインを基軸とした免疫学の進展に大きく貢献した。
経歴
- 生年月日:
- 昭和23年1月1日
- 勤務先:
- 東京大学大学院医学系研究科 免疫学講座
- 〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
- http://www.immunol.m.u-tokyo.ac.jp/
- 学 歴:
- 昭和41年 3月
- 和歌山県立耐久高等学校卒業
- 昭和46年 3月
- 東京教育大学理学部卒業
- 昭和53年11月
- スイス・チューリッヒ大学大学院博士課程修了
- 学 位:
- 昭和54年 9月
- Ph. D. (チューリッヒ大学)
- 職 歴:
- 昭和53年12月
- 財団法人癌研究会癌研究所生化学部研究員
- 昭和55年11月
- 財団法人癌研究会癌研究所主任研究員
- 昭和58年 4月
- 財団法人癌研究会癌研究所生化学部長
- 昭和59年 4月
- 大阪大学細胞工学センター教授
- 平成 4年 4月
- 大阪大学細胞生体工学センター教授
- 平成 7年 4月
- 東京大学医学部教授
- 平成 9年 4月
- 東京大学大学院医学系研究科教授(現在に至る)
- 顕 彰:
- 昭和56年10月
- 日本生化学会奨励賞
- 昭和60年11月
- 野口英世記念医学賞
- 昭和61年 1月
- ハマー賞
- 昭和63年 9月
- ベーリング・北里賞
- 昭和63年11月
- 国際インターフェロン学会ミルスタイン賞
- 昭和63年 1月
- 朝日賞
- 平成元年10月
- 大阪科学賞
- 平成元年11月
- 和歌山県文化奨励賞
- 平成 3年11月
- ロベルト・コッホ賞
- 平成 6年 3月
- 上原賞
- 平成 7年11月
- 持田記念学術賞
- 平成 8年 2月
- 高松宮妃癌研究基金学術賞
- 平成 8年 6月
- 藤原賞
- 平成 9年12月
- 慶應医学賞
- 平成 9年11月
- 和歌山県文化賞
- 平成12年 6月
- 日本学士院賞
- 平成15年 4月
- 米国科学アカデミー(NAS)外国人会員
- 平成18年 4月
- Pezcoller-AACRがん研究国際賞
- 平成20年10月
- 日本癌学会吉田富三賞
- 平成21年11月
- 文化功労者
- 所属学会:
- 日本免疫学会、日本癌学会、日本分子生物学会、米国がん学会、米国免疫学会(名誉会員)など
- 編集委員:
- Proceedings of National Academy of Sciences, USA, Immunity, など。