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2010年度 内藤記念科学振興賞
内藤記念科学振興賞に、
東京大学医科学研究所 教授 河岡義裕先生
内藤記念科学振興財団(理事長:内藤晴夫)は、このたび開催されました理事会において、東京大学医科学研究所 教授 河岡義裕先生に「第42回(2010年度)内藤記念科学振興賞」を贈呈することを決定いたしました。
受賞者には、賞状、金メダルのほか、副賞1,000万円が贈られます。
贈呈式は、3月17日(木) 午後3時30分より、日本工業倶楽部大会堂にて行なわれます。
受賞対象研究内容及びご経歴
河岡義裕先生
受賞対象研究内容
テーマ:『インフルエンザ制圧に関する研究』
インフルエンザは、毎年、冬に流行し乳幼児や高齢者において死亡の原因となるとともに、数十年に一度新たなウイルスが出現し世界的な大流行を起こす。河岡博士は、インフルエンザウイルスを人工合成する遺伝子操作系(リバース・ジェネティクス)を世界で初めて開発した。この技術は、生ワクチンならびに高病原性H5N1ワクチンの作製に使われている。この技術を用いて、ウイルス感染という複雑な生命現象を、分子レベルで解析し、本ウイルスの高病原性発現機構の基本概念を確立した。さらに、ワクチン開発などの応用研究や、抗インフルエンザ薬耐性ウイルスを問題とした臨床研究にまで幅広く研究を展開し、世界のインフルエンザ対策に貢献している。
経歴
- 勤務先:
- 東京大学大医科学研究所
感染・免疫部門 ウイルス感染研究分野
〒108-8639 東京都港区白金台4-6-1
http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/virology/index.html
- 東京大学大医科学研究所
- 学 歴:
- 昭和53年
- 北海道大学獣医学部卒業
- 昭和55年
- 同大学院修士課程修了
- 学 位:
- 昭和58年
- 獣医学博士(北海道大学)
- 職 歴:
- 昭和55年4月
- 鳥取大学農学部獣医微生物学講座助手
- 昭和58年8月
- St. Jude Children's Research Hospital, Tennessee,Postdoctoral fellow.
- 昭和60年
- 同 Assistant Member (助教授研究員)
- 平成元年
- 同 Associate Member (准教授研究員)
- 平成8年
- 同 Member (教授研究員)
- 平成9年
- ウイスコンシン大学獣医学部教授
- 平成11年
- 東京大学医科学研究所 細菌感染研究部教授
- 平成12年
- 東京大学医科学研究所 感染・免疫部門 ウイルス感染研究分野教授
- 平成16年
- 北海道大学創成科学研究機構 客員教授
- 平成17年
- 東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター長
- 平成17年
- 理化学研究所 客員主管研究員
- 平成19年
- 神戸大学 客員教授
- 平成21年
- 京都大学 客員教授(現在に至る)
- 受賞歴:
- 1991年
- 日本獣医学会賞
- 2002年
- 野口英世記念医学賞
- 2006年
- 文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)
- 2006年
- ロベルトコッホ賞
- 2007年
- 武田医学賞
- 2010年
- 日本農学賞・読売農学賞
- 2010年
- 高峰記念第一三共賞
- 所属学会:
- 日本ウイルス学会、日本獣医学会、日本感染症学会、米国ウイルス学会、米国獣医学会
- 公 職:
- 2000-2009
- 国際ウイルス分類委員会オルソミクソ属委員長
- 2003-2008
- 国際ウイルス学会、理事
- 2008-現在
- 国際ウイルス学会、副会長